![]() | いわて楽器アシストプラン いわて文化支援ネットワーク 岩手県沿岸の被災地で楽器が流出したことにより、伝統文化行事や幼児の音楽教育に支障が出ていることから、和太鼓やピアノを必要とする団体等に届ける支援活動。夏の祭に向けて太鼓の購入や、ピアノの購入・修復をおこなっていく。 小渕浜の獅子舞復活プロジェクト 小渕浜の獅子舞復活プロジェクト 住民の多くが漁師である宮城県石巻市の小渕浜地区は、震災で甚大な被害を受け復興の見通しが立たない。江戸時代以前から地域に伝わる民俗芸能であり、漁師たちの誇りでもある獅子舞も津波で流失した。獅子頭を復元し、獅子舞を今夏に復活するという短期的な目標を掲げ、皆で実現することで、漁師の誇りを取り戻し、港の集落復興にもつなげていく。 仰山流笹崎鹿踊保存会 仰山流笹崎鹿踊装束一式 岩手県大船渡市笹崎地区では先祖代々「仰山流笹崎鹿踊(ししおどり)」を継承してきたが、大震災が引き起こした大津波により、装束(鹿頭、鹿角など)ならびに、太鼓、付属品の一切を流失した。装束一式を揃え直し、郷土芸能活動再開するために動き出す。 八幡大神楽 八幡大神楽 岩手県山田町では、地元の山田八幡宮に奉納する芸能として「八幡大神楽」を明治時代から継承してきたが、今回の震災による火災で常宿としていた建物が全焼しほとんどの道具を焼失した。獅子頭や太鼓、衣装等、継承に必要な道具を揃え、八幡大神楽を復活させる。 永浜鹿踊り保存会事業 永浜鹿踊り保存会 先祖から長く受け継がれてきた大船渡市指定無形民俗文化財の「永浜鹿踊(ししおどり)」は、3月11日の大津波で装束および道具一式を流失し、伝承活動が困難になっている。復活には多額の資金と時間が必要だが、五年祭や各種郷土祭への参加、新盆供養の「位牌褒め」を目標に、活動再開をめざす。 門中組虎舞復興事業 門中組振興会 鎌倉時代から五穀豊穣・悪魔払い・大漁を願って熊野神社に奉納されてきた「虎舞」は、地域住民総出で準備し1か月におよぶ「大祭年」や元旦の地域全戸悪魔払い等、地域に欠かせない郷土芸能だった。大津波で装束や伝承館が被災したが、伝統を絶やさぬよう一日も早く虎舞を復活し、地域の元気を取り戻す。 宮城県楽器BANK 宮城県吹奏楽連盟 太平洋沿岸にある宮城県吹奏楽連盟加盟の小中学校が津波で大きな被害を受けた。直後から楽器寄贈の申し出が多数寄せられたため「宮城県楽器BANK」を立ち上げ、HP上で全国に楽器提供を呼びかけたところ、500本超の楽器が寄贈された(現在楽器受付は終了)。寄贈のため修理・調整作業を行う。 小鎚神社例大祭 城山虎舞 1996年に発足した岩手県大槌町の郷土芸能団体「城山虎舞(しろやまとらまい)」は、大津波の被害で、活動の基盤となる会館、虎頭、太鼓、山車、衣装、小道具等が甚大かつ深刻な被害を受けた。子どもや若者が将来的に虎舞を伝承していくことが大槌町復興再生の原動力となることから、まずは小鎚神社の例大祭をめざし、虎舞を披露できるよう用具を揃えていく。 被災地でこそエル・システマ エル・システマ無償の音楽教育推進協会福島 南米ベネズエラで始まった楽器貸与の無償音楽教育による青少年育成運動「エル・システマ」を、被災地で実践する。一流の音楽家の協力を得て、無料で音楽を学べる機会を導入することで、津波や地震、放射能問題で喪失感のある子どもやその親が、孤立感に悩まないようサポートしていく。 大槌・向川原虎舞復興プロジェクト 向川原虎舞風虎会 毎年9月第3土日に行われる小鎚神社の例大祭は神輿、鹿踊り、大神楽、虎舞、七福神、手踊り、2キロ千名の大行列と神楽の水ごり等で盛り上がる一大行事だった。1947年発足の「向川原虎舞風虎会」は、青年が伝承を担い地域の結束力と誇りを高めてきたが、大津波で道具等がほとんど流出、町内の虎舞4団体がつくる連合協議会で道具を貸し借りしている状態である。地域復興再生の力となるよう、虎舞の復興に注力する。 南三陸町・行山流水戸辺鹿子躍復興プロジェクト 行山流水戸辺鹿子躍保存会 宮城県北から岩手県南に伝わる鹿踊で最も多い「行山(ぎょうざん)流」発祥の地、宮城県南三陸町戸倉の水戸辺(みとべ)地区は、享保9年(1724年)の鹿踊り供養の石碑発見を契機に1993年、300年振りに復活した。しかし津波ですべての道具が流された。瓦礫の中から奇跡的に小学生用の太鼓や鹿頭を発見し応急修繕したが、不足した道具は借りながら踊り始めた。今まで伝えてきた日常を取り戻すため道具を準備しながら、南三陸町復興の旗振り役として踊り続けていく。 |