今年も残すところ、あとわずか。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
この1年も多くのコンサートを開催させていただきましたが、
とてもたくさんの方々にご来場をいただき、本当に感謝しています。
その1回1回が皆様にとって心に残る、そして願わくば人生にとって何かがプラスされたものになっているとしたら、この上ない喜びです。
昨年も書きましたが、
今年も不遜ながら、私にとって心に残るものをいくつか。
多くが秋に集中しました。
やはりまずは10~11月に、最後の来日を果たした
アーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス。
戻って4月の
デュトワ指揮フィラデルフィア管弦楽団のこの上なく魅惑的な音色美。
10~11月の
マウリツィオ・ポリーニ。(白昼夢のように輝く音で弾かれた、一筆書きのようなベートーヴェンは未聞の領域に達していたと思います)
そしてマーラーを指揮した2組・・・ヤ
ンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管と、
ゲルギエフ指揮ロンドン響。
4月には残念ながらキャンセルするも、11~12月に雪辱のコンチェルトを弾いた
アルゲリッチ。自然現象のようにほとばしるエネルギーによる自由なショパン、ラヴェルには圧倒されました。
あと、番外編(?)というのではないですが、5月の
ポゴレリッチの怪演。(その後数日間、頭からその音が消えなくて大変でした。)
こうして書きますと、巨匠と言われる人たちのエネルギーというのは凄いものがありますね!
たえず前進し、地平をどんどん広げて、私たちが想像していなかった世界を見せてくれました。
それから12月に急遽リサイタルを行いました、ショパン・コンクール優勝者の
ユリアンナ・アヴデーエワ。
音楽に対する謙虚さとまっすぐな気高い姿勢を、丁寧な音と抜群の技巧でショパンの音楽にしてくれました。時折、曲によってはその丁寧さが地味さに傾くところも見受けられたとはいえ、これは間違いなくキャリアと時が解決するでしょうし、この先がとても楽しみになりました。
さて、来年も様々なコンサートが皆様をお待ちしておりますので
ぜひぜひご期待下さい!
年明け1月5日(水)にはサントリーホールで、恒例の
ウィーン・リング・アンサンブル・ニューイヤー・コンサートがあります。ウィーン・フィルのコンサートマスター、キュッヒルさんをはじめ、シュミードルさんやシュルツさん、ヘーグナーさんなどお馴染名物看板プレイヤーによる、彼らにしか出せないワルツやポルカでの極上の味と香り。
ぜひ新年のほろ酔い気分(?)を味わいに来て下さい。
→
チケットのお申し込みはこちらからそれでは皆様、よいお年を。
来年もぜひ、何卒よろしくご愛顧お願い申し上げます。