9月13日(日)深夜に、以下の2つの演奏会の模様がオンエアされます。
https://www4.nhk.or.jp/premium/
1つは、指揮者トゥガン・ソヒエフが、芸術監督を務めるボリショイ劇場で昨年12月に上演したムソルグスキー畢生の大作オペラ、「ボリス・ゴドゥノフ」。
FMや配信などではいくつか紹介されてきたこのコンビのオペラ上演ですが、映像の放送は稀少で、それがあの「ボリス・ゴドゥノフ」であれば、現在のソヒエフ&ボリショイ劇場の充実ぶりを確かめるに尚更充分な機会となるでしょう。
(なお、ソヒエフは今夏のザルツブルク音楽祭で、逝去したヤンソンスの代役に指名され、ウィーン・フィルを指揮してこの「ボリス・ゴドゥノフ」を指揮し、音楽祭デビューを飾る予定でしたが、コロナ禍の影響で音楽祭の予定が大幅に変更となり、残念ながらこの上演はなくなってしまいました)
もう1つは、ピアニストの小菅優が4年にわたって続けてきた、世界を構成する4元素をテーマとするリサイタル・シリーズ、“Four Elements”から、昨年11月に行われた第3回目「風」の回の全曲をオンエアします。
ラモーやクープランから、ベートーヴェン、ドビュッシーやヤナーチェク、そして現代日本の西村朗の作品まで、時代も土地も超え、ホールの中を様々なありようの風が自由に吹き抜けるようだったこの稀なる高い質のリサイタルの模様を、どうぞご堪能ください。
(なお、“Four Elements”最終回となる「大地」は、今秋11/27(金)に東京オペラシティ コンサートホールで行われますので、ぜひお聴き逃しなく!)
http://www.kajimotomusic.com/jp/concert/k=794
【放送情報】
NHK-BS プレミアムシアター 9/13(日) 深夜11:20~
https://www4.nhk.or.jp/premium/
◇ボリショイ劇場公演 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」
<演 目>
ムソルグスキー: オペラ「ボリス・ゴドゥノフ」(全4幕)
<出 演>
ボリス・ゴドノフ: ミハイル・カザコフ
クセニヤ: アルビーナ・ラティポワ
フョードル: エカテリーナ・ヴォロンツォーワ
クセニヤの乳母: アナスタシア・ビビーチェワ
シュイスキー公爵: マキシム・パスター ほか
<合 唱> ボリショイ劇場合唱団
ボリショイ児童合唱団
<管弦楽> ボリショイ劇場管弦楽団
<指 揮> トゥガン・ソヒエフ
<演 出> イーゴリ・ウシャコフ
収録: 2019年12月17・19日 ボリショイ劇場(モスクワ)
◇小菅 優 ピアノ・リサイタル
<曲 目>
ダカン: クラヴサン曲集 第1巻から 「かっこう」「荒れ狂う風」
クープラン: クラヴサン曲集 第3巻から 「小さな風車」
ラモー: クラヴサン曲集と運指法 第1番から 「鳥のさえずり」
西村 朗: 迦陵頻伽(カラヴィンカ)
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第17番op.31-2「テンペスト」
シュミット: 薄暮 作品56から 「シルフィード」
ドビュッシー: 前奏曲集から
「帆」「野を渡る風」「音と香りは夕暮れの大気に漂う」
「西風の見たもの」「沈める寺」「霧」
ヤナーチェク: 霧の中へ
ほか
<出 演>
小菅 優
収録: 2019年11月29日 東京オペラシティ コンサートホール