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2019/12/30 | KAJIMOTO音楽日記

●2019年もありがとうございました!


令和という新しい元号となった2019年、皆さまにとって様々な、それぞれの1年であったかと思います。
実に多くのことがあった1年でした。日々小さな幸せがあったとしても、それを吹き飛ばすかのように、度重なる巨大な自然災害、そして分断や不条理から国内外で乱れや軋みが多発し、世界には暗い雲が覆い始めています。
また、私たちに近しかった偉大な演奏家たちも、何人かが他界されました。

そんな本年ではありましたが、たくさんの演奏会にたくさんの方々にご来場いただき、本当にありがとうございました!皆さまにとって、どんな演奏会に感動があり、出会いや発見がありましたでしょうか?
私たちは様々な音楽、演奏を聴きながら、先に書いたような時代の(不穏な)空気を感じるからこそ、却って先人たち―― 作曲家、演奏家もひっくるめ――が、いかに創造への不断の努力、想像力を飛翔させての工夫を積み重ねて、世の空気に抗ってでも音世界の地平を切り拓き、地域や国の文化をも培ってきたかを実感しました。そして音楽は一時の癒しや楽しみという以上に、人間の叡智を教えてくれ、祈りを与えてくれる存在であることをわからせてくれた気がします。そこに大きな興味や好奇心、愉快な気分を伴いながら。
感謝の気持ちを抱かずにはおられません。
(そして2020年は先の大戦後75周年であり、意志の人ベートーヴェンの生誕250年でもある、という偶然に不思議な縁を感じます)

弊社はこれからも、そんなベクトルを前へ上へと向ける、志高いアーティストの方々と一緒に仕事をさせていただき、皆さまと音楽を通じて多くのかけがえのない素晴らしいものをシェアしていけるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

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さて、年が明けると、元旦にはウィーン・フィルのニューイヤーコンサートがNHK-Eテレで生放送されます。ここに出ているメンバーの何人かが、元コンサートマスターのライナー・キュッヒルに率いられ、ウィーン・リング・アンサンブルとして30回目の来日公演を行いますので、お正月恒例、どうぞお楽しみに!
またウィーン・フィルのニューイヤーを指揮する今回の指揮者はアンドリス・ネルソンス。彼は2021年2月に、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とともに、日本でブルックナーの後期交響曲のチクルスを行いますが、この公演は1月中旬から発売が始まる「ワールド・オーケストラ・シリーズ2020-21」に組み込まれます。
どうぞ今後もKAJIMOTOの演奏会その他にご期待下さい。

皆さま、よいお年を。


KAJIMOTO



ウィーン・リング・アンサンブル ニューイヤーコンサート2020
1/7(火)19時 サントリーホール
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