イ・ムジチ合奏団のコンサートマスター、アントニオ・アンセルミ氏が急逝致しました。アンセルミ氏の長い間における功績を讃え、謹んでご冥福をお祈りいたします。
それに伴いまして、弊社主催の10月2日(水)にサントリーホール公演ほか、イ・ムジチ合奏団の日本ツアーですが、代役としてマッシモ・スパダーノが出演致します。
ヴィヴァルディ「四季」のヴァイオリン・ソロはスパダーノが演奏します。
お客様には大変申し訳ございませんが、事情ご賢察いただき、この交代についてご理解いただければ幸いでございます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
KAJIMOTO
マッシモ・スパダーノ(ヴァイオリン)
Massimo Spadano, Violin
イタリアのランチャーノ生まれ。母国で研鑽を積んだ後に、オランダのユトレヒト音楽院でヴィクトル・リベルマンとフィリップ・ヒルシュホルン両氏に師事し、ソリスト・ディプロマを得て卒業。以来、様々な場でコンサートマスター、ソリストとして活動、世界各地の著名ホールで演奏してきた。
室内楽では、ベルリン、ザルツブルク、ミラノ、パリ、マドリッド、ローマ、モンペリエ、ヴィ-スバーデン、アムステルダム、フィレンツェ、バルセロナ、ナフプリオなど、各地の音楽祭などに参加。ヴィクトリア・ムローヴァ、マキシム・ヴェンゲーロフ、ラベック姉妹、クリスティアン・ツァハリアス、エンリコ・ディンド、アレクサンダー・ロンクィッヒ、ジェラール・ドパルデュー、アレッサンドロ・バリッコらと共演を重ねている。
特にピリオド楽器を用いた古楽の演奏、またその研究に力を注いでおり、自身が創設メンバーであるイタリアのバロック・アンサンブル、カメラータ・アングザヌムではこれまでに数多くの録音に参加してきた。
1994年にガリシア交響楽団のコンサートマスターに就任してからも、アバド指揮 モーツァルト管弦楽団、国立リヨン管弦楽団、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、グラナダ市管弦楽団、テネリフェ交響楽団、リセウ大劇場、ロイヤルシアター(カナダ)などで精力的に活動。古楽の分野では、クリストフ・コワン指揮リモージュ・バロック・アンサンブル、アンサンブル・ゼフィーロ、ジョルディ・サヴァールの設立したエスペリオンXXやコンセール・デ・ナシオン、エマニュエル・クリヴィヌの設立したラ・シャンブル・フィラルモニーク、ナタリー・シュトゥッツマン指揮 オルフェオ55に度々出演している。1996(1998?)年には仏カンバレーのユヴェントス・フェスティバルで“Laureate Juventus”を受賞。
ドイツ・グラモフォン、ソニーミュージック、Opus111、Bongiovanni、Auvidis Astreeなどのレーベルで録音を重ねてきたが、特にAuvidis Astreeでのライヒャルトのヴァイオリン・ソナタの録音は、権威あるル・モンド紙のショク賞を受賞した。ナクソスにはカメラータ・ボッケリーニのメンバーとしてJ.C.アリアーガの弦楽四重奏全曲を録音している。アンサンブル・ゼフィーロとは近年モーツァルトとファッシュの楽曲を古楽器で録音、ハルモニア・ムンディより発表している。
使用楽器は1755年製のジョセフ・コントレラスと1770年頃のジョセフ・アルバーニ。