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2017/11/10 | KAJIMOTO音楽日記

●(番外編?)11月は世界最高の“アラフィフ”ヴァイオリニストたちが勢揃い!





タイトルの「世界最高の」は“アラフィフ”にかかるのではなく、“ヴァイオリニスト”の方にかかります。念のため(笑)。

11月は現在来日中のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ボストン交響楽団、近々に来日するロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と文句ナシの世界最高級のオーケストラが揃い踏みですが、前者3つのオーケストラと共演するソリストは3人とも50歳前後のヴァイオリニストたちなのです。

たまたま・・・と思われるかもしれませんし、現にそうなのでしょうけど、反面それだけとは言い切れず。レオニダス・カヴァコス、ギル・シャハム、フランク・ペーター・ツィンマーマンはその世代を代表する、というより、こちらも文句ナシ、現代最高のヴァイオリニストたちですから。
やはり彼らに共演を求めるオーケストラというのは、言ってみれば「釣り合いのとれた」クラスのそれです。

レオニダス・カヴァコス(今年50歳)は絹のような透明な音と強力な技巧をもち、
ギル・シャハム(今年46歳)はとにかくしなやかな音と音楽、
そしてフランク・ペーター・ツィンマーマン(今年52歳)は美音と強い集中、殊に近年は限りない深さを加えており、
3人に共通するのは、音楽に対し真摯・誠実であり、たとえ難しい箇所がある曲でもまったくそれを感じさせない技をもち、泉が湧き出る如く自然体の音楽を率直に奏でるところ、と言えるでしょうか。(今回いないのが惜しいですが、それはクリスティアン・テツラフ(今年51歳)も同じ)

もちろん他の世代にも素晴らしいヴァイオリニストは幾人かいるわけですが、今月来日している、充実を究めるこの輝かしい“アラフィフ”ヴィオリニストたちの「今」にぜひご注目下さい!


(アラフィフのスタッフより)



レオニダス・カヴァコス
11/11、12 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管との共演
11/13 トッパンホールでのリサイタル
11/14 豊田市コンサートホールでのリサイタル
11/19 彩の国さいたま芸術劇場でのリサイタル

フランク・ペーター・ツィンマーマン
11/20、23、24 ロイヤル・コンセルトヘボウ管との共演
*11/20は完売
11/23 長崎公演
11/24 大阪公演

ギル・シャハム
2018年6月24日(日) 紀尾井ホールでソロ・リサイタルを予定
(詳細は決まり次第当HP等でお伝えいたします)
 

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