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2017/05/10 | KAJIMOTO音楽日記

●スーパー・ドリーム・オーケストラ、ルツェルン祝祭管がシャイーに率いられて11年ぶりの来日!―― 先行受付はまもなく開始


ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団に続き、今度は彼らに先駆けること、10月に来日するリッカルド・シャイー指揮ルツェルン祝祭管弦楽団の先行受付も始まります!


[リッカルド・シャイー指揮 ルツェルン祝祭管弦楽団] 
10月6日(金)19時 東京・サントリーホール
10月7日(土)17時 東京・サントリーホール
10月8日(日)15時 ミューザ川崎シンフォニーホール
10月9日(月・祝)15時 京都コンサートホール

カジモト・イープラス会員限定先行受付
5月18日(木)12時 ~ 21日(日)18時  ●チケットのお申し込み
一般発売
5月28日(日)10時~  ●チケットのお申し込み


来日が決定したときの記事に書いたことの重複になってしまいますが、このオーケストラおよび、シャイーについてのご紹介を改めて以下にまとめてみました。


《11年ぶりの来日! ルツェルン祝祭管弦楽団とは?》



前身の創設は1938年に遡ります。風光明媚、スイス屈指の人気の観光地に生まれたルツェルン・フェスティバル初開催年に、大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニが当時のトップ・ヴィルトゥオーゾたちを組織したのです。
そして現在のルツェルン祝祭管弦楽団(LFO)は2003年、巨匠クラウディオ・アバドのもとに彼を慕う世界一流のオーケストラの首席奏者たち、一級のソリスト、卓越した室内楽奏者たち、そしてマーラー・チェンバー・オーケストラとミラノ・スカラ座フィルのメンバーたちによって再結成されました。

2006年の東京公演は今や歴史的伝説です。マーラー「第6」、ブルックナー「第4」、ポリーニを迎えたブラームスのピアノ協奏曲など、アバドとともに一丸となった名手揃いのオーケストラが光り輝き、鬼気迫る完璧な演奏をやってのけたと各紙、ファンも評論家も絶賛でした。私もマーラーでの、生への渇望、悲劇へ立ち向かって戦う、アバドを中心にした数十人の音楽家たちの猛烈な姿が忘れられません。「心は偉大なるアマチュア、腕と頭は超一流のプロ」といった様。

この日本公演、聴けなかった!というファンの方々でも、毎年現地ルツェルンでのコンサートのあとにNHKでも放映されていましたので、楽しみに観ていらっしゃった方は多いのでは?

そして2013年にアバドが逝去した後、俊英ネルソンスによる指揮を経て、2016年に当代を代表する名指揮者リッカルド・シャイーが音楽監督となり、LFOにとって新しい時代が始まりました。
早速去る9月には当コンビ初の公演が行われ(マーラー「第8」)、巨大な作品をきわめて美しくまとめ上げた、と好評です。


《新音楽監督リッカルド・シャイー》



シャイーは1953年ミラノ生まれ。生地のスカラ座でアバドのアシスタントとしてキャリアをスタート。ベルリン放送響の音楽監督、ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席指揮者、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のカペルマイスターという、錚々たる名門オーケストラのトップを経て、2015年にはオペラハウスの最高峰(彼の原点でもある)ミラノ・スカラ座の音楽監督に就任しました。もちろんベルリン・フィル、ウィーン・フィル、バイエルン放送響、ロンドン響、シカゴ響、フィラデルフィア管などの第一級オーケストラや、英国ロイヤル・オペラ、ウィーン国立歌劇場などにも定期的に客演しています。それは数えきれないくらい。
イタリアやオランダ、イギリス、フランスからも勲章を授与され、文字通り世界中の音楽をその手に包括する、現代きっての指揮者の一人なのです。

アバドの逝去から4年、シャイーはイタリアの大先輩たちのあとを継ぎLFOの音楽監督に就任しました。持ち前のカリスマ的統率力とポジティヴな姿勢から、イタリア芸術家最良の艶麗なカンタービレや造型美を生み出し、さらに彼はLFOがこれまで取り上げてこなかったレパートリー、そして腕利き揃いの楽団ならではのソロイスティックな妙技をも発揮できる曲目を開拓します。
そうして今夏の現地フェスティバルおよび今秋の来日公演には、オール・R.シュトラウス、そしてベートーヴェン+ストラヴィンスキーを選びました。

プロとして最高度の技量と頭脳、音楽への一途なアマチュア心をあわせもつLFOから、オーケストラ芸術の粋をたっぷり堪能できることでしょう。


《ルツェルン・フェスティバルと日本の友情》



ご存じかとは思いますが、LFOの一部のメンバーは、2013、14、15年の3年間、松島、仙台、福島で行われた東日本大震災復興支援の「ルツェルン・フェスティバル・アーク・ノヴァ」の演奏会に参加しています。今秋のLFO日本公演も、ルツェルン・フェスティバルと日本との友情の結実の一環といってもいいでしょう。


《ルツェルン祝祭管弦楽団・主な参加メンバー》
(*5月現在。変更の可能性もあります)

【ヴァイオリン】
コルビニアン・アルテンベルガー(バイエルン放送響コンサートマスター)
グレゴリー・アース(カメラータ・ザルツブルク コンサートマスター)
ブリギッテ・ラング(NDRエルプ・フィル副コンサートマスター)
ラファエル・クリスト(ボーフム響コンサートマスター)

【ヴィオラ】
ヴォルフラム・クリスト(元ベルリン・フィル首席)
ヴェロニカ・ハーゲン(ハーゲン・クァルテット)

【チェロ】
クレメンス・ハーゲン(ハーゲン・クァルテット)
イズー・シュア(ソリスト)

【コントラバス】
スラヴォミール・グレンダ(ミュンヘン・フィル首席)

【フルート】
ジャック・ズーン(ソリスト)

【オーボエ】
ルーカス・マチアス・ナバロ(ソリスト、元コンセルトヘボウ管首席)
吉井瑞穂(マーラー・チェンバー・オーケストラ首席)

【クラリネット】
アレッサンドロ・カルボナーレ(サンタ・チェチーリア管首席)

【ファゴット】
マティアス・ラッツ(チューリヒ・トーンハレ管首席)
ギヨーム・サンタナ(ザールブリュッケン放送響首席)

【ホルン】
ハスコ・クレーガー(バンベルク響)

【トランペット】
ラインホルト・フリードリヒ(ソリスト)

【トロンボーン】
ヨルゲン・ファン・ライエン(コンセルトヘボウ管ソロ奏者)

【ティンパニ】
レイモンド・カーフス(バイエルン放送響ソロ奏者)



心熱く、この上ないプロフェッショナルの集まるオーケストラ、ルツェルン祝祭管弦楽団の来日公演を、どうぞご期待ください!

(シャイー&ルツェルン祝祭管の演奏映像はこちら)


■チケットのお申し込みはこちら

カジモト・イープラス会員限定先行受付
5月18日(木)12時 ~ 21日(日)18時  ●チケットのお申し込み
一般発売
5月28日(日)10時~  ●チケットのお申し込み

 

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