カナダのキッチナー・ウォータールー交響楽団は、2018年8月からの次期音楽監督にKAJIMOTO所属の指揮者、アンドレイ・フェーヘルを任命し、4年契約を結んだことを発表しました。同団は、現音楽監督のエドウィン・アウトウォーター氏が2016/2017年シーズンで任期満了となるため、その発表を行った2015年10月以降、18ヶ月の長きにわたり後任候補を模索していましたが、フェーヘルの優れた手腕や音楽的才能、レパートリー、地域との繋がりへの想像力に富んだアプローチが評価され、次期音楽監督に任命される運びとなりました。
フェーヘルはルーマニア生まれ。音楽一家に育ち、故郷のサトゥ・マーレでヴァイオリンを学び始め、両親のカナダ移住を機にモントリオール音楽学院へ進みました。2011年に指揮の勉強を始め、22歳でファビエン・ゲーベル指導のもとケベック交響楽団の最年少アシスタント・コンダクターに抜擢。2014年には、グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団の芸術監督であるヤニック・ネゼ=セガンと共にR.シュトラウス作品のプログラムに取り組みました。また、同年9月から2年間、パーヴォ・ヤルヴィ音楽監督率いるパリ管弦楽団のアシスタント・コンダクターを務めました。
詳細プロフィール http://www.kajimotomusic.com/jp/artists/k=255/
キッチナー・ウォータールー交響楽団へのデビューは、2016年11月。“デビュー・アンド・ビジュー”シグネチャー・シリーズ・コンサートで楽団員からも聴衆からも極めて好意的に受け入れられました。フェーヘルは、『音楽監督というポジションを頂き、嬉しく光栄に思います。ラッフィ・アルメニアンに師事したときから、キッチナー・ウォータールー交響楽団の歴史や豊かな響きに特別な縁を感じていました。オーケストラに初めて登壇したとき、まるで昔から知っている家族の一員のように受け入れてもらえたような気がしました。私たちは共に感情豊かな音楽体験を生み出していけると信じています。』とコメント。
現音楽監督のエドウィン・アウトウォーター氏は、『フェーヘル氏就任のニュースを聞いて興奮しています。最近パリで彼に会いましたが、彼がこのオーケストラと相性がいいことはすぐにわかりました。素晴らしい音楽性、創造性、求心力をもってオーケストラを率いてくれるでしょう。さらなる躍進のためには何が必要か、このオーケストラが求めていることは明らかです。次の芸術的リーダーシップにおいて、確実で速やかな移行が約束されていることを嬉しく思います。』と語りました。
今後のフェーヘルの活躍にご注目ください。
記者会見の様子
https://www.youtube.com/watch?time_continue=151&v=KBfEUqNOxoc
アンドレイ・フェーヘルのウェブサイト
https://www.andreifeher.com
キッチナー・ウォータールー交響楽団のウェブサイト
http://www.kwsymphony.ca/about/andrei-feher.php