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2016/11/21 | KAJIMOTO音楽日記

●ハーディング&パリ管日本ツアー始まる!京都公演レポ


新音楽監督ダニエル・ハーディングに率いられ、パリ管弦楽団の日本ツアーが始まりました。18日(金)のNHK音楽祭を皮切りに(NHK-FMでの生放送、聴いていただけましたでしょうか?)、昨日20日には京都コンサートホールで弊社主催の公演が行われました。
現地のお客様の声、ブログやSNSを見ていますと、大変好評で嬉しい限りです!

ツアー・スタッフから、簡単なレポートが届きましたので、紹介させていただきます。

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パリ管弦楽団はやはりパリ管。なんといっても音色が美しく、きらきらした音が会場を舞い踊ります。「きらきら」といっても、表面を化粧したきれいさではなく、やはり音の色に対する、音楽のかたちに対する「センス」がいいのでしょうか。図抜けています。ちょうどフランスのブランドの服やバッグ、ケーキがそうであるように。

それは長い間続くパリ管の音感覚であり、当然腕達者なプレイヤーの集まりだからこそそうなるわけですが、これを今年から率いるのは日本でも人気の高いダニエル・ハーディング。現場でのダニエルとパリ管の関係は大変に良いです。先日、副コンサートマスターの千々岩さんがインタビューに書いていたように、ダニエルはフランス語がペラペラなので、そのせいもあり、微に入り細に入りの指示が的確。リハーサルを見ていると、音楽の理解やヴィジョン、具体的な音の作り方、エレガンスなどがあり、プレイヤーたちもとても好感をもってそれに応えていることがわかります。(移動中にも、「彼は定期公演のプログラムにも新しいアイディアを次々出してくるし、色んな期待を持てるんだよ」というプレイヤーの声を聞きました)



本番は、まず前半はブリテンとブラームスのヴァイオリン協奏曲という、フランスの作品では「ない」ものですが、先に書いたようなダニエル&パリ管の充実した音作りから、まったく(こちらが勝手に思い込むような)違和感はありません。ジョシュア・ベルも、話には聞いていた甘美な音と、オケと同じくセンスのよさですね・・・それを発揮してすっきりと、なおかつ味のあるブラームス演奏をしてくれました。
そして後半は楽団の十八番、ベルリオーズ。とはいっても今回はなかなか演奏機会のない劇的交響曲「ロメオとジュリエット」で、これはもちろん物語は悲劇ですけれど、音楽はベルリオーズのオーケストラ曲ですから、ぱーっと色彩が明滅するような感じで、いやいや聴いていて楽しいです。そしてなんといってもパリ管の誇る色とりどりの花束のような木管群が活きる一曲!耳のごちそう、という感じですね。

もちろん、新コンビなのでまだ色々試行錯誤はあるようです。でもその分、1回1回の進化に期待できそうで、24日(木)東京公演もぜひ楽しみにしていてください!

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ところで話は変わりますが・・・、
24、25日のパリ管弦楽団の東京公演地は、久々の東京芸術劇場コンサートホール。
東京メトロの副都心線が東急東横線や、西武線、東武線に乗り入れしたおかげでとてもこのホールへのアクセスがよくなったのと、当日が雨の場合でも、2b出口をご利用いただければホールの地下に直結していますので濡れることがありません。
とても便利になりました。


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