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2016/07/05 | KAJIMOTO音楽日記

●アコーディオンとギターと、もうひとつギターとパーカッションによるタケミツ


 12月にBunkamuraオーチャードホールでの公演が予定されている、没後20年記念「武満徹の映画音楽」。先日、長崎県佐世保はアルカスSASEBOでの公演が行われました。

 武満さんといえばわが国で最も国際的に知られる作曲家…ただ現代音楽はちょっと…という方がいらっしゃれば、本公演、いわゆる現代音楽のコンサートではありません。
 では一方、軽音楽はちょっと…という方、このギターの音色の美しさ、旋律と響きの奥行に感じられる“タケミツ”に、驚くはず。

 佐世保でも、お客様は熱狂。思わず頭上に手を挙げての拍手が鳴りやまず、「こんなに素晴らしいコンサート、沢山の人が聴けるようにしないともったいないよ!」というお声も頂戴してしまいました。



 メンバー揃ってご当地絶品のちゃんぽんをいただき、テンションをあげてのリハーサルを経て迎えた開演。鈴木大介の繊細で美しいギター・ソロから始まり、その鈴木、coba、そして渡辺香津美が各々アレンジした武満の映画音楽作品が、会場を魅了していきます。照明も、会場のなんとも良い雰囲気を後押しする演出。

 名手ヤヒロトモヒロのパーカッションがソロになる場面では、リズムだけでこれほど多彩でカッコイイ表現ができるなんて!会場を飽きさせない、それどころかいつまでもこの時間が続いて欲しい!!と誰もが思わされてしまう、超絶技巧と抜群の音楽性を見せつけます。
 そしてご存知cobaのアコーディオンの旋律には、涙するお客様も。そして、鈴木大介のギター、ますます素晴らしくなってきています。同じギターでありながら全く違う音質、メロディアスな歌いくちの渡辺香津美とのセッションは絶品!
 さてこの公演、曲間のMCも楽しみのひとつ。「総合司会」を名乗る渡辺香津美のユーモアなど、メンバーの人柄が感じられ、会場も沸いていました。

 なかなかお目にかからないイレギュラーな編成、原曲の良さ、そして自由に音楽で遊ぶことができる超一級の4人組だからこその、至福の2時間になりました。武満イヤーでも他にない、それでいて彼の創作中でも大切な部分をしめる楽曲たちのメモリアルな東京公演、発売中です。


Don’t miss it!


<没後20年 武満徹の映画音楽>  ●お申し込み
2016年12月21日(水) 19:00開演
オーチャードホール

(出演)
ギター: 渡辺香津美
アコーディオン: coba
ギター: 鈴木大介
パーカッション: ヤヒロトモヒロ

全席指定¥6,500

(プログラム)
「フォリオス」より 第1曲
不良少年(羽仁進監督)
伊豆の踊子(恩地日出夫監督)
どですかでん(黒澤明監督)
日本の青春(小林正樹監督)
太平洋ひとりぼっち(市川崑監督)
Tribute to Toru
ホゼー・トレス(勅使河原宏監督)
狂った果実(中平康監督)
最後の審判(堀川弘通監督)
他人の顔(勅使河原宏監督)
写楽(篠田正浩監督)

【一般発売】6/18(土) 10:00  ●お申し込み
 

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