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2008/12/18 | ニュース

◆阪 哲朗 ドイツ・レーゲンスブルク歌劇場の音楽総監督に就任

  去る12月2日、ドイツ バイエルン州のレーゲンスブルク歌劇場は、指揮者 阪哲朗が2009/10シーズンより音楽総監督(GMD)に就任すると発表しました。 本人より下記のようなコメントが届きました。 ますます欧米での活躍が期待される阪哲朗にご注目下さい。ローマ帝国時代からの歴史と文化のあるドナウ河沿いの街、レーゲンスブルク。 2004年の「魔笛」、今年の「魔弾の射手」と共演させてもらい、その将来がとても楽しみな劇場、オーケストラだという印象を持っています。劇場の運営は、表に出る歌手や役者だけでなく、オーケストラ、大道具や小道具、衣装や照明、音響などの裏方さんたち、ひとつひとつの個々の歯車が上手く噛み合わないと良い方向には回転していきません。ドイツではともすると、指揮者、リーダーたちはすべてを仕切らなければいけないというような考え、風潮があるように感じることがあります。 上からの命令、トップダウンによる指揮系統には、自ずから限界があるように個人的には思っています。皆が良い音楽づくりができる環境を整えること、これがGMD(音楽総監督)の最大の仕事です。一人一人の自主性を尊重し、それを教育、発展させること、組織の中にあって今自分が何をすべきなのか、ということを常に考え、命令が無くても課題を見つけて対処することなど、当たり前のことをこなしながら、新しい層の聴衆を開拓し、劇場をより活性化させることができれば、と考えています。
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