NEWSニュース

2014/11/28 | KAJIMOTO音楽日記

●『奇蹟のア・カペラ』大解剖!VOCES8に“8つ”のクエスチョン <1>

いよいよ再来週に来日が迫った、イギリスのア・カペラ・グループVOCES8(ヴォーチェス・エイト)。年間120公演をこなす彼らが合間を縫って、この来日に向けてのインタビューに答えてくれました。
まだまだ知られていない彼らの想いや、「そもそもなぜ8人なのか」という疑問にも迫ってみたいと思います!全3回でお送りいたします。



<Q1>
今回の来日は“クリスマス・ツアー”。メンバーにとって“クリスマス・キャロル”とはどんなものでしょう?

<A1>
“クリスマス・キャロル”とは、キリストの誕生を物語る歌のことです。私たちVoces8がキャロルに抱いているイメージは・・・雪の日に、真冬の服に包まれた幸せそうな歌い手たちが、家々をたずねて歌う、というものです。歌い手たちが奏でる優美なメロディが、キリストの誕生やクリスマスを迎える喜びを伝えます。“クリスマス・キャロル”は、スパイス入りのホット・ワインや、ミンスパイ(イギリスでクリスマスを祝う伝統のお菓子)と同じ様に、いつも人々の心にぬくもりや愛情を届けてくれます――いずれも、ヨーロッパの伝統的なクリスマスには欠かせないものです。

<Q2>
今回のプログラムについて

<A2>
イギリスの伝統的な歌と、日本の聴衆に馴染みのある曲を、組み合わせてみました。イギリスの教会で歌われる曲や、私たちのお気に入りのクリスマス・キャロル、そして日本でヒットしたポップスなどを歌います。“耳の肥えた”日本の聴衆の皆さんに、私たちの母国の伝統や文化をお届けできることを今から心待ちにしています。そのことで、今回の日本ツアーも素晴らしい体験となるはずです。

<Q3>
“8人”で歌う良さは何でしょう?

<A3>
8人で歌うということは、すごく多様な音色を生み出せることを意味します。これはコンサートの時間ずっと観客に楽しんでいただくために、重要なポイントです。この編成はとてもいいですね。気に入っています。なぜなら、あらゆるタイプの歌を歌うに十分な大きさでありながら、歌手一人一人の個性がぼやけてしまう程には大き過ぎないからです。皆さんには、カウンターテナーのバーニーとクリスの歌声にぜひ耳を傾けていただきたいです。彼らは男性ですが、女性と同じ声域で歌います。カウンターテナーは、イギリスの伝統的な合唱サウンドを特徴づけるものなのですよ。

ソロで歌うことと、グループの一員として歌うことは全く違う体験です。その一番大きな違いは、8つの“個”から成る集団ではなく、一つのまとまったチームとして演奏できるように、他のメンバーたちと一緒に練習していく点です。Voces8の場合、どのメンバーもソロに適した声を持っています。しかし一人一人が、他のメンバーたちと上手くバランスをとり、自分の歌が全体にきちんと溶け込むように、練習に励まねばなりません。これがアンサンブルの醍醐味ですね!グループとして活動できるのは素敵なことです。一人ぼっちではなく、友人たちと共に歌い、共に旅をすることができますからね。
 

***


ふーん。
話を聞いているだけで、彼らの歌うことへの努力や想いを感じることが出来ますね。
これらの背景を知った上で、彼らの歌声を聴けば、その驚くべきほどの調和感とハーモニーにも納得がいきます!是非彼らの声を聴きにお越しください!

次回は彼らの新譜「夕べの祈り~奇蹟のア・カペラ~」のことや日常生活のことを聞いてみたいと思います。

どうぞお楽しみに!


<VOCES8 クリスマス・コンサート>
2014年12月23日 (火・祝) 14:00 開演
東京オペラシティ コンサートホール
【詳細とチケットのお申し込み】
 

PAGEUP