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2013/12/27 | ニュース

◆海外のジルヴェスター&ニューイヤーから (2) ~スラットキン&リヨン管、中国へ飛ぶ!

本連載・第1弾ではロンドン交響楽団の大みそかコンサートをご紹介いたしましたが(こちら)、フランス国立リヨン管弦楽団は、音楽監督レナード・スラットキンとともに、大みそか・新年を中国で迎えます。
(実はリヨン管は、1979年にヨーロッパのオーケストラとして初めて中国を訪問したという歴史を誇ります。)

みなさまご存知のとおり、彼らは2011年に、米国からレナード・スラットキンを音楽監督に迎え、新たな時代を構築中。スラットキンといえば、1980年、米セントルイス響のレベルを全米ビッグ5にまで押し上げた立役者。彼のそうした“オーケストラ・ビルディング”の能力は、近年客演の多いN響でも窺い見れますが、もちろんリヨン管で更にいかんなく披露しています。



オケの長所を瞬時に見ぬき、その能力をさらに育てていく才に富んだスラットキンが、リヨン管が元来もつ洗練された透明なサウンドやレパートリーの柔軟性(これはやはりデイヴィッド・ロバートソン時代の遺産によるところが大きいと思いますが)に意欲的に接していることは想像に難くないのですが、一方で、アメリカ近代などのレパートリーを得意とするマエストロを迎えて、リヨン管がどのような新たな音楽表現を培っているのか、目が離せないところです。
(その意味でも、日本でコンビ初お披露目になる7月の彼らの公演には、ぜひご注目いただきたく思います)



 さて、彼らの中国ツアーは12/29(日)、広州のオペラハウスでスタート。その後、12/31深圳、1/1杭州、1/3上海を経て、1/4に北京NCPA(中国国家大劇院)で幕を閉じる予定です。
今回は年越しというおめでたい時期に合わせてガラ・コンサート・ツアーの形体をとり、演奏曲目も、ベルリオーズ《ローマの謝肉祭》、ラヴェル《ラ・ヴァルス》、ドビュッシー/ラヴェル編《版画》、ビゼー《カルメン》(抜粋)、フォーレ《パヴァ―ヌ》、サティ《ジムノペディ》・・・とフレンチな珠玉の曲目を取り揃えています。

ツアー中、弊社中国オフィススタッフからの写真レポートをおおくりしたいと思っておりますので、どうぞお楽しみに!

<レナード・スラットキン指揮 フランス国立リヨン管弦楽団 2014年日本公演>
2014年7月17日 (木) 19:00 開演 サントリーホール
[プログラム]
バーンスタイン: 「キャンディード」序曲
ラロ: スペイン交響曲 op.21(ヴァイオリン:五嶋 龍)
ベルリオーズ: 幻想交響曲 op.14
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