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2013/12/05 | KAJIMOTO音楽日記

●ラン・ラン、再び来たる――まもなく発売開始!

今年の年明け、1月に「ラン・ラン祭」が行われるはずだったところ、急遽来日が中止となり、その折は本当に皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
そのスーパースター・ピアニストのラン・ラン、1月に披露するはずだったリサイタル・プロをひっさげ、改めて4月に来日致します。



[ラン・ラン ピアノ・リサイタル]
2014年
4月26日(土)19時 サントリーホール
4月27日(日)19時 サントリーホール

カジモト・イープラス会員限定先行受付
12月11日(水)12時 ~ 15日(日)18時 ●お申し込み
一般発売
12月21日(土)10時~ ●お申し込み


彼のプロフィールを見ると、「オリンピックでの演奏」「オバマ大統領ノーベル平和賞受賞の際の演奏」「世界経済フォーラムから若手グローバルリーダーの250人のひとりに選ばれる」「Time誌に、世界に最も影響力のある100人に選ばれる」「ユニセフ親善大使」「ラン・ラン財団を作って教育活動に力を入れる」・・・といった、演奏活動とは別の記述が所せましと並んでいます。もちろんそれは素晴らしいことで、この若さを考えたら凄いことなのですが、こんなに忙しくて演奏の質は大丈夫なの?・・・と心配してしまうのは私だけではないと思います。

どっこい、それが全然大丈夫であり、むしろそういうエネルギーや経験が彼の演奏を進化・深化させているのではないか、というくらいな感じです。
最近発売された、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルとのバルトーク&プロコフィエフのピアノ協奏曲を聴くとそういう気がします。この演奏は彼らしい恐ろしいエネルギー、バイタリティが全開となったものすごい迫力をもったものでありながら、そういう時に並のピアニストなら陥ってしまう音の粗さ、演奏のムラというものがまったくない、美しく精妙な演奏であって、この相反する(しそうな?)要素が両立するというのは、なかなか聴けるものではありません。

あと、私が以前印象的だったのは、シューベルトの晩年のソナタの演奏。こういう曲はヴィルトゥオーゾ的技術があっても、それがその音楽を深く響かせることとはあまり関係がないわけで、ラン・ランの弾く姿はいつものようにアクションが大きなものであっても、彼の心が音楽とともに沈潜していき、内面的な美しさを聴かせてくれたのがとても興味深いものでした。

さて、今回はモーツァルトのソナタ3曲とショパンのバラード4曲という、これまた飾りなく、純粋な音楽生一本で勝負しなければいけない、美しい楽曲ばかり。
これは余程の自信と度胸がなければ組めないプログラムです。
いつの時にもある彼のステージの楽しさとともに、いつのまにか30歳を越えた(早いものです!)ラン・ランの芸術の深まりに、今こそ改めて注目したいものです。


■チケットのお申込みはこちらから

カジモト・イープラス会員限定先行受付
12月11日(水)12時 ~ 15日(日)18時 ●お申し込み
一般発売
12月21日(土)10時~ ●お申し込み


ラン・ラン プロフィール

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