トゥガン・ソヒエフ率いるトゥールーズ・キャピトル国立管が、去る12月4日にパリのサル・プレイエルに登場しました。
演奏曲目は、12/8の横浜公演でも披露するリムスキー=コルサコフの《シェエラザード》と、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(独奏:ヴァディム・グルズマン)。
この日のリハーサル&公演に潜入した弊社パリ・オフィスのスタッフから、写真とレポートが届きましたので早速ご紹介いたします!
***
「シェエラザードをみっちりリハーサル中!」
日本ツアーに先立ち、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団が本日12/4にパリの聴衆たちへ熱演を届けてきました。
フランスの首都パリで一年に何度も演奏しているトゥールーズ管は、パリジャンにとって“常連”のオーケストラ。
世界中からひっきりなしにやって来る超一流オーケストラの演奏に耳慣れたパリの聴衆たちの間でも、トゥールーズ管は異例の人気を誇っています。
2011年にフランスの全国紙「フィガロ」が同団をパリ管&パリ・オペラ座管とともにフランスの“トップ3オーケストラ”に選出しましたが、
この名誉ある“ご褒美”が、若きシェフ=トゥガン・ソヒエフによってすでに鼓舞され躍進していたトゥールーズ管の音楽家たちを、更に勢いづけたといえます。
なるほど、この日のトゥールーズ管も、リハーサルからその“絶好調”がうかがえる迫真の演奏を披露。サル・プレイエルをゆたかに包み込むような、そして驚くほど力強く熱のこもったサウンドが響きわたりました。
今日の彼らのサウンドを言い表すならば、“たぐいまれな洗練”と“真の演劇的センス”という言葉がぴったりでしょう。ロシアの指揮者とフランスのオーケストラ、という個性的な組み合わせのこのコンビが、年中、オペラやコンサート出演のために長い時を共有することで、その音楽にふんだんな生気と抒情性を吹き込んでいる――そのような印象を与えられた公演でした。
12/8横浜公演の《シェエラザード》で独奏を務める、トゥールーズ管のソロ首席ヴァイオリン奏者ジュヌヴィエーヴ・ロランソー、そして同団のリズム・セクションを率いるティンパニ奏者ジャン=ルー・ヴェルヌに、日本ツアーへの抱負やトゥールーズ管の聴き所について聞いてきましたので、追ってご紹介します。お楽しみに!
***
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 2012年12月 来日ツアートゥガン・ソヒエフ(指揮)
諏訪内 晶子(ヴァイオリン)
■2012年12月8日(土・祝) 19:30 横浜/
横浜みなとみらいホール 【プログラムB】
【問】横浜みなとみらいホール 045-682-2000
■2012年12月10日(月) 19:00 東京/
サントリーホール 【プログラムA】
【問】カジモト・イープラス 0570-06-9960
■2012年12月11日(火) 18:45 名古屋/
愛知県芸術劇場コンサートホール 【プログラムC】
【問】中京テレビ事業 052-957-3333
■2012年12月13日(木) 19:00 新潟/
りゅーとぴあ コンサートホール 【プログラムA】
【問】りゅーとぴあチケット専用ダイヤル 025-224-5521
■2012年12月14日(金) 19:00 京都/
京都コンサートホール 【プログラムD】
【問】京都コンサートホール 075-711-3090
【プログラムA】
ベルリオーズ: 序曲「ローマの謝肉祭」 op.9
サン=サーンス: ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 op.61 (ヴァイオリン:諏訪内 晶子)
***
ベルリオーズ: 幻想交響曲 op.14
【プログラムB】
バラキレフ(リャプノフ編曲): 東洋的幻想曲「イスラメイ」
ストラヴィンスキー: バレエ「火の鳥」組曲(1919年版)
***
リムスキー=コルサコフ: 交響組曲「シェエラザード」 op.35
【プログラムC】
ベルリオーズ: 序曲「ローマの謝肉祭」 op.9
ラヴェル: ボレロ
***
ベルリオーズ: 幻想交響曲 op.14
【プログラムD】
ベルリオーズ: 序曲「ローマの謝肉祭」 op.9
サン=サーンス: ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 op.61 (ヴァイオリン:諏訪内 晶子)
***
ストラヴィンスキー: バレエ「火の鳥」組曲(1919年版)
ラヴェル: ボレロ
→
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 プロフィール