先日、リュウ・シャオチャ&フィルハーモニア台湾の
演奏動画「エルガー:エニグマ変奏曲より」をお届けいたしましたが、本日お聴きいただきたいのは、同コンビによるR.シュトラウスの歌劇《エレクトラ》の抜粋です。
早速どうぞ!
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◆試聴 (08'17)
※演奏:リュウ・シャオチャ指揮フィルハーモニア台湾、Claire Primrose(Elektra)、Victoria Livengood(Klyntamnestra)、Danielle Halbwachs(Chrysothemis)ほか
※台北・国立中正文化ホールにてライブ録音
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リュウが、もともとオペラ指揮の分野で頭角をあらわしたことは、先日の
連載“天才指揮者リュウ”で詳述した通りです。
ベルリン・コーミッシェ・オーパーの第1カペルマイスター、ハノーファー州立歌劇場の総音楽監督を歴任。イングリッシュ・ナショナル・オペラ、モネ劇場、フランクフルト歌劇場、ハンブルク歌劇場、シュトゥットガルト歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、シドニー・オペラハウス等で客演も重ねているリュウが、フィルハーモニア台湾の音楽監督に就任して真っ先に提案したのが、オペラ演奏へのさらなる注力だといいます。
今回お聴きいただく《エレクトラ》は、2010年に音楽監督に就任したリュウが、10/11年シーズンに行った記念すべきライブ録音です(ちなみに、今年7月にフィルハーモニア台湾が上演した《蝶々夫人》も大好評でした)。
フィルハーモニア台湾は、リュウを迎える以前からも、台湾のトップ・オーケストラとして数々のオペラを台湾初演。ワーグナーの《指環》全曲や《トリスタンとイゾルデ》、《ファルスタッフ》、《ノルマ》などを台湾初演しているのは、フィルハーモニア台湾なのです。
現在のフィルハーモニア台湾の特長である、聴く者の心を力強く惹きつける抒情性は、“歌声”とともに器楽演奏を重ねてきたその貴重な経験と、オペラ指揮に長けたリュウ・シャオチャの幸せな出会いの賜物なのでしょう。
彼らのこうした長所は、もちろんオーケストラ公演でも十分にご堪能いただけるものです。ぜひ東京オペラシティ公演へお運びくださいね。
*フィルハーモニア台湾 来日公演*
日時 2012年11月9日 (金) 19:00 開演 (18:30 開場)
会場 東京オペラシティ コンサートホール
出演
オーケストラ: フィルハーモニア台湾
指揮: リュウ・シャオチャ
ピアノ: 萩原 麻未
料金
S¥7,000 A¥5,000 B¥3,000
プログラム
チャイコフスキー: 幻想序曲「ロミオとジュリエット」
グリーグ: ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
ドヴォルザーク: 交響曲第9番 ホ短調 op.95 「新世界より」
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