9月1日から4日にかけて、NHK交響楽団の3度目の中国ツアー(北京・天津・上海)が行われ、無事に終了しました。各公演地での活動や現地の反応などを駆け足でご報告させていただきます。
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公演日時・会場:
2012年9月1日(土)19:30 北京 国家大劇院
2012年9月2日(日)19:30 天津 天津大劇院
2012年9月4日(火)19:30 上海 東方芸術中心
出演:
尾高忠明(指揮)
サ・チェン(ピアノ)
NHK交響楽団(オーケストラ)
曲目:
武満徹:ハウ・スロー・ザ・ウィンド
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
チャイコフスキー:交響曲第5番
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<会見&マスタークラス>
まず、北京公演前日の8月31日、指揮者の尾高とソリストのサ・チェンが出席のもと、北京国家大劇院内で記者会見が行われました。

その後会場を移し、尾高によるマスタークラス。タン・ドゥンやラン・ランなどを輩出した名門、北京中央音楽院の指揮科に在籍している若き指揮者の卵と交流しました。ちなみに曲目はラフマニノフの2番とドヴォルジャークの8番。尾高が最も得意とするレパートリーでした。尾高は「時間があったらもっともっと教えていたかった!」と興奮していました。

翌9月1日、北京は雨。一足先に少し涼しくなっていました。この日は、市内の中関村第四小学校でN響メンバー(山口裕之、大林修子、井野邉大輔、藤森亮一)によるアウトリーチが行われました。


<北京公演>
そして、初日。場内は大いに熱く盛り上がり、アンコールにバッハの「G線上のアリア」。が演奏されました。この模様はNHKでも9月30日(日)午後9時より放映されますのでお見逃しなく。

ちなみにこの日は、北京市内の朝陽公園で「スーパー夏祭りin北京」という大規模イベントも行われました。
<天津公演>
翌2日は天津での公演。天津は北京から車で2時間程度、距離にしても150kmと…東京から甲府くらいの近さですね。天津公演の会場である天津大劇院は今年オープンしたばかりの新しいホール。「大賀ホールを大きくしたような素晴らしいホール」とは同行スタッフの弁。

<上海へ!>
北京に戻り、3日は移動日。同じ中国国内とはいえ、北京から上海は遠いです…飛行機で3時間ほどの旅になります。ちなみに上海は外務省の統計によると、近年ニューヨークを抜いて日本人の長期滞在者数第二位だとか(一位はロサンゼルス)。日本人によるブラスバンドや合唱グループもあるようです。
4日、コンサートに先立って、上海虹橋にある日本人小学校をコンサートマスターの篠崎史紀(Vn)と梅田朋子(Pf)が訪れ、演奏とお話を披露。上海には町の中心を流れる黄浦江という大きな川を挟んで日本人学校が二つあり、こちらの虹橋校は小学生だけで1500人もの生徒がいます。もう一つは川の東側、浦東にあり、こちらは日本国外初の日本人高校がある事でも注目されています。

全校生徒が集まってくれました!
また、同じ時間帯には北京中央音楽院と並んで中国クラシック教育の最高峰である上海音楽院に金管のマスタークラスも行われました。


心なしかみんな雰囲気が似ているような…
<上海公演>
そしていよいよ、上海東方芸術中心でのツアーの最後を飾るコンサート。このホールはフランス人ポール・アンドリューによって設計され、2005年に完成しました。北京の国家大劇院と同じ人物による設計と言われるとなんとなく納得してしまう、不思議でド派手な建物です。

コンサートには泉裕泰・在上海日本国総領事や本ツアーの支援委員会委員でもある作曲家タン・ドゥンなども来場し、盛況のうちに閉幕しました。


KAJIMOTOはこれからも、アジアの国々と日本の音楽交流活動に注力していきたいと思います。